2016年12月25日日曜日

「クリスマス・キャロル」表紙

出版予定の12月初旬を大きく遅れている「クリスマス・キャロル」ですが、ただいま校正作業に入ったところです。今しばらくお待ち下さいませ。

表紙が完成しました。本文中でも採用予定のソロモン・アイティンジ作の挿絵を使っています。妖しい魅力をお楽しみ下さい。


2016年11月15日火曜日

「鬱っぷち!」6000ページ超え!

発売開始二週間となる「鬱っぷち!: 適応障害格闘日記」ですが、おかげさまでKindle Unllimitedで既読ページが6000を超えました。ありがとうございます!

Kindle Unlimitedは、ご購入いただいた冊数ではなく、お読みいただいたページ数がカウントされるしくみです。販売ページを見ると「紙の本の長さ:224ページ」相当となっているので、お買上げいただいた本がすべて読了されたとしても26冊、読みかけの場合もあるかもしれないので、30冊以上はお買い上げいただいているのではないかと思っております。

  
本書は、仕事を休まざるを得なくなっり「適応障害」と診断された著者の、最初期の3ヶ月半の心理的、情緒的、肉体的格闘を綴ったものですが、その後はさらに、〝二日酔いシンドローム〟と名づけた体調不良に苦しみながら、薬(安定剤、睡眠薬、抗うつ剤)との格闘が始まります。

その様子を綴った第二巻も販売を予定しております。発売は年明けになるかと思いますが、本書同様、あるいはそれ以上にディープな内容になるはずです。挿絵も収録予定です。ご期待下さい。


    

2016年11月2日水曜日

「鬱っぷち!」販売開始!

《望林堂完訳文庫》、オリジナル画集に続き、初のオリジナル読み物として「鬱っぷち!- 適応障害格闘日記-」が、Kindleで販売開始されました。Unlimited対象商品です。
   
「2008年9月、教員になって22年、新設校に異動して2年、夏休みが明けて2週間と少しのこの時、がんばってがんばって、がんばった末に力尽き、わたしは仕事に行けなくなりました。それはもう、予想だにしなかった大事件でした。」 
 精神科に飛び込み、「適応障害」と診断され、病休から休職へ。 
 強烈な自己嫌悪と体調不良に悩まされ、鬱病の恐怖も感じながら、少しずつ状況を受け入れ前に進もうとする著者の、一番ディープだった最初の3ヶ月半を綴った「適応障害闘病日記」。 
 著者自筆のカット62点入り。
   
という、ちょっとディープな内容の本ですが、筆者オリジナルのカット(挿絵)が入り、文章も軽やかなタッチになっているので読みやすくなっています。脱力していただける話や、不思議な夢の話もたくさん入っています。
   
タイトルの「鬱(うつ)っぷち」とは「崖(がけ)っぷち」に掛けた造語で、鬱病の奈落の底に落ちないギリギリのところで戦っている状況を示しています。

  

  
  

2016年10月30日日曜日

「接近遭遇 上」「接近遭遇 下」販売開始!

現在販売中の「接近遭遇 1」〜「接近遭遇 4」の4冊は、Kindle独占販売契約なので、そのままではKindle以外のストアで販売できませんでした。
   
そこで「1」と「2」を「上」(第一巻)、「3」と「4」を「下」(第二巻)という合本の形を取り、Kindle以外のストアで販売することにしました。

kobo
・iBooks store(iBooksアプリより)
・DLMarket(
   
   
そのまま合体させていますので、「上」は100点、「下」は95点の作品が収録されています。ファイル・サイズは大きくなりましたが、画質を少しだけ調整し、画像の大きさはそのままですので、「接近遭遇 1」〜「接近遭遇 4」同様、大きめのタブレットでもきれいに表示されます。
  
Kindle以外のストアをご利用の方は、ぜひサンプルなどお手にとって御覧くださいませ。
お値段は、若干お得な350円です。
  
  

2016年10月21日金曜日

DLMarketで販売開始です!

DLMarketでの申請が無事通り、《望林堂完訳文庫》全タイトルが販売開始となりました。

DLMarketで〝望林堂〟で検索していただくと、下のような一覧が出ます。またはこちらの「望林堂ページ」からもご覧いただけます。
  

DLMarketダウンロードされたファイルは、こちらをご参考にお楽しみ下さい。


iBooks storeで販売開始です!

iBooksでの申請が無事通り、《望林堂完訳文庫》18タイトルと、無料「試し読みっ!」の全19冊が、本日storeに並びました。

iBooksアプリからstoreに入っていただき、〝望林堂〟で検索していただくと、下のような一覧が出ます。
  
  
   

2016年10月18日火曜日

DLMarketで購入された電子書籍の閲覧方法

ファイル形式は標準的なepub3となっております。DLMarketでは独自の閲覧用ソフトはなく、以下の、epub3が読めるフリー・アプリケーションでの閲覧を推奨しています。閲覧される環境に合わせてご利用下さい。
  
  
・「Adobe Digital Edition」のダウロードはこちらから。
・「iBooks」はiOS(iPhone、iPad)標準装備アプリです。
・「Aldiko Book Reader」と「CopperReader」はGoogle Play〟を開いて該当アプリを検索し、ダウンロードしてご利用いただくことになります。


iBooks、DLMarketで販売開始しました!

これまでのKidle、Kobo、BOOK☆WALKERに加え、新たにiBooks StoreとDLMarketにて望林堂の書籍が販売開始となりました。

まずはテストの意味もあり「アルプスの少女 ハイジ」が店頭に並んでおります。以後、順次《望林堂完訳文庫》作品を申請・販売してゆく予定です。タイトルが出揃いますまで、今しばらくお待ち下さい。

なお、価格はすべてのマーケットで共通です。


iBooks Storeの販売ページ(iBooksアプリから)
  
  

2016年10月7日金曜日

《望林堂完訳文庫》第19弾は「クリスマス・キャロル」

《望林堂完訳文庫》第19弾は、イギリスの作家チャールズ・ディケンズの名作「クリスマス・キャロル」に決定いたしました。

翻訳は、炉端に集まって怪談話を聞かせるような(実際、この作品はそうした読まれ方を意識して書かれたと言われています)語り口にする予定です。

さらに挿絵は、初版オリジナルのジョン・リーチのものではなく、アメリカ版で採用されたソロモン・アンティンジの少しおどろおどろしいモノクロ作を載せる予定です。

配本予定は12月初旬です。お楽しみに!

  
  

2016年10月6日木曜日

「接近遭遇4」販売開始です!

フルCGによる幻想絵画集の最終巻「接近遭遇4」が、本日販売開始となりました。



これで全四巻完結となります。シリーズの総作品数は195点となります。


まずは現在無料キャンペーン中の「接近遭遇1」を、ぜひお手に取って御覧くださいませ。

 

2016年10月5日水曜日

「接近遭遇3」販売開始!&「接近遭遇1」無料キャンペーン!

CG幻想画集第三弾「接近遭遇3」が発売開始されました。これも50点の作品がフルカラーで収録です。2000pixel ✕ 2000pixelという大きなサイズなので、解像度の高いデバイスでも大きく表示されます。



そして本日から、「接近遭遇1」無料キャンペーン期間に突入です。
太平洋標準時が基準なので、


10/5(水)17:00 〜10/10(月)16:59


という変則的な期間になりますので、ご注意下さい。




  

この機会にぜひお手にとって御覧いただけるとうれしいです。

2016年10月4日火曜日

画集「接近遭遇1」「接近遭遇2」販売開始!

翻訳本以外の書籍として、「接近遭遇1」と「接近遭遇2」をkindleで販売開始しました。このシリーズはParallel-World Graphics - 毛利孝夫の幻想画廊」の作品の一部をkindle用にレイアウトしたフルカラー幻想画集です。



それぞれフルCGによるオリジナル幻想画像が50点収録されています。インスタグラム風にスクエアな画像なので、スマホやタブレットを縦にしたままでもお楽しみいただけます。
  
どちらも通常価格は200円となりますが、Kindle Unlimited商品です。
  
さらに、「接近遭遇1」は、10/5(水)17:00 〜10/10(月)16:59の期間で、無料キャンペーン商品となります。Unlimitedをご利用されていない方も、無料でダウンロードしていただけます。この機会にぜひお手にとって御覧いただけるとうれしいです。

なお「接近遭遇」シリーズは第四弾まで予定されています。

※ 現在「接近遭遇1」の販売表示が上記のものと異なっています。上記のデータが正解です。
※ Kindle Unlimited対象商品なので、Kindleでの独占販売となります。ご了承下さい。



2016年10月3日月曜日

「kobo」でダウンロード・エラー調査中

本日「kobo」から、「青い鳥」のデータ自体は問題がないのだが、購入しようとしてタップすると「エラー・メッセージ」が出て購入できないという症状が起きている、という連絡がありました。

今、「kobo」の方で原因究明の調査をしているとのことで、当方としてはその結果待ちとなります。

基本的にすべてのデータはEpub-Checkをクリアしておりますし、出版申請時にデータに不具合があると「kobo」側で受け取ってもらえないのですが、そのようなこともなく全て無事申請・販売手続きが完了しているものなので、おそらくこちら側の問題ではなく、販売システム上の問題ではないかと思います。

しかし、ご購入しようとされながらダウンロードできないというお客様には、心よりお詫び申し上げます。「kobo」の結果を待った上で、早急に対応できるところは対応してゆきたいと思っております。

たいへん申し訳ありませんが、「kobo」ご利用の方は今しばらくお待ち下さい。

望林堂
毛利孝夫

2016年9月29日木曜日

「青い鳥」の修正データアップしました!

「kobo」より、「青い鳥」をダウンロードしたが開けないというお問合わせがお客様からあったというメールがありました。

ご迷惑をおかけし、大変申し訳ありませんでした。

  
さっそくもう一度EPUB-CHECKをして、しっかりクリアーしたデータを「kobo」に申請しました。

あわせて、「BOOK☆WALKER」と「Kindle」の方も改訂版を申請しましたので、一両日中には各データが最新版になるかと思います。


今後さらにデータチェックをきちんと行いたいと思います。

重ねて、誠に申し訳ありませんでした。

追記1】koboで「青い鳥」最新版データ(第三版)となりました!(2016.09.29)
追記2】Kindle,BOOK☆WALKERで「青い鳥」最新版データ(第三版)となりました!(2016.09.30)


望林堂
毛利孝夫

2016年9月28日水曜日

「メリーヴェイルのハロウィーン」限定販売開始!

突然ですが、1916年にアメリカで発表された「メリーヴェイルのハロウィーン」という作品が、《望林堂完訳文庫》第19弾として、限定的に販売開始となりました。

限定的〟というのは、Kindleでは販売がまだできていないからです。でもkoboBOOK☆WALKERとではすでに販売されているので、ぜひお楽しみください。

100年ほど前の、アメリカの子どもたちのハロウィンパーティー(と、誕生日会)の様子を描いた、なんとも素朴で楽しいお話です。短いこともあり100円となっております。



Kindleはクリアする条件が少し厳しいのですが、現在、そちらもLibrary of Congress(アメリカ議会図書館)に英文で問い合わせたりしつつ、販売開始に向けて交渉中です。進展がありましたら、またお知らせいたします。



2016年9月18日日曜日

「《望林堂完訳文庫》試し読みっ!」無料販売開始!

これまで《望林堂完訳文庫》として刊行してきた書籍から15点を選び、その冒頭部分(ほとんが第一章全部)を集めた「《望林堂完訳文庫》試し読みっ!」が完成しました。

それぞれの冒頭部分をほぼそのまま収録していますので、図版やルビ、そして「青い鳥」のシナリオ・レイアウトもそのまま再現されています。もちろんすべて縦書き表示です。

かなりのボリュームですが、いわゆるサンプラー(見本集)ですので、楽天koboBOOK☆WALKERでは、無料(0円)販売となっております。ぜひお楽しみください。


なお、Kindleストアは基本的に無料(0円)での販売価格設定ができず、最低価格の99円で販売中です。現在koboなど他店とのプライス・マッチングで0円販売していただけるよう、申請中です。
 
追記】
Kindleストアでも無事無料(0円)となりました!

2016年9月6日火曜日

「ピーター・パンとウェンディ」kobo&BOOK☆WALKERで出版開始!

《望林堂完訳文庫》最新刊「ピーター・パンとウェンディ」が、楽天koboでもBOOK☆WALKERでも、販売開始となりました。どちらもkindle同様に、税込200円となります。ぜひお手にとっていただけるとうれしいです!

    


2016年9月4日日曜日

「ピーター・パンとウェンディ」kindleで出版開始!

本日よりkindle書籍として「ピーター・パンとウェンディ」が出版開始となりました。

昨日夕方申請をして、今朝出版開始通知をいただいたので、速攻で対応していただけました。前回の「宇宙戦争」同様、特に追加のやりとりはありませんでした。


申請前にテストはしてありますが、一応確認のために購入&ダウンロードして、Kindle paperwhite、Nexus(Android)、iPhone(iOS)で動作確認をし、問題ありませんでした。
  
iPhoneのkindleアプリ
  
ぜひ、お手にとっていただければと存じます。

KOBO、BOOK☆WALKERも順次手続きを進めて行きます。

2016年9月3日土曜日

「ピーター・パンとウェンディ」出版申請中!

8月中の出版を目指していた「ピーター・パンとウェンディ」ですが、予定をわずかに遅れて、本日まずKindleに出版申請いたしました。

審査が通って販売開始になるまで、いま少しお待ち下さい。予定が遅れましたこと、誠に申し訳ありませんでした。

またKobo、BOOK☆WALKERも順次申請してゆきますので、近々販売開始のお知らせができることと存じます。


2016年8月17日水曜日

「ピーター・パンとウェンディ」表紙決定!

8月中の配本を予定しております「ピーター・パンとウェンディ」ですが、表紙が決定いたしました。

先にご紹介しましたように、ピーター・パンの姿は、舞台衣装を反映したような、少し奇抜なものになる傾向があります。

しかし挿絵は、一番物語の中身に近い野性味あふれる服装のピーター・パンを描いたF. D. ベッドフォードのものを使う予定ですので、表紙も初版本の表紙を使いました。



出版まで、今しばらくお待ち下さい。


2016年8月4日木曜日

《望林堂完訳文庫》とKindle Unlimited

昨日8月3日よりAmazonで、Kindle Unlimitedのサービスが開始されました。これは月額980円でKindle電子書籍読み放題というプランです。

ただし販売中のすべての本が対象になるわけではありません。まず基本的に「KDPセレクトの著者及び出版社」という、〝Amazonでの独占販売〟を行っている書籍が対象となります。

ところがこのKDPセレクトは、パブリックドメイン書籍では登録できません。単純に原文をほぼそのまま書籍化する場合や、翻訳文自体がパブリックドメインになっている場合だけでなく、《望林堂完訳文庫》のように新たに翻訳した邦訳書の場合でも、扱いはパブリックドメインとなってしまいます。

もちろん今回新訳した日本語文章は望林堂に著作権がありますが、それでもAmazonでの販売書籍としてはパブリックドメイン扱いになってしまうので、KDPセレクトには登録できず、従ってKindle Unlimitedの対象としてお選びいただくこともできないのです。

(なぜか「ケンジントンん公園のピーター・パン」だけは、この制約から外れて、例外的にKindle Unlimitedでご利用できるようなのですが、これはAmazon側の判断なので、理由はまったくわかりません。)

ということで、残念ですが今のところ《望林堂完訳文庫》がKindle Unlimitedの対象となる可能性はありません。いずれにしましても誠心誠意、良い本作りを行ってゆきたいと思いますので、今後とも、ぜひご期待ください。

※ 間違って購入してしまった場合は、7日以内ならヘルプページ右側に表示されている「カスタマーサービスに連絡」で、本のタイトル/購入日/注文番号などを伝えて、返金の申請ができるようになっています。

  

2016年7月28日木曜日

「ピーター・パンとウェンディ」の挿絵

ジェームズ・マシュー・バリーによって生み出されたピーター・パンは「小さい白い鳥」(1902)に初登場します。さらに「ケンジントン公園のピーター・パン」(1906)が出版されます。しかし現在広く知られているネヴァーランドを舞台にした物語は、その後に「ピーターとウェンディ」(1911)として発表されたものです。

望林堂完訳文庫ではすでに「ケンジントン公園のピーター・パン」を出版していますが、次回配本予定の邦訳書は、この1911年の作品の全訳となります。ただしタイトルはよりわかりやすく「ピーター・パンとウェンディ」に変えました。

その「ピーターとウェンディ」のもととなっているのは、発表される7年も前の1904年に舞台化された際の戯曲です。つまり「ピーターとウェンディ」は、小説が出る前から、かなり舞台でのイメージができあがっていたことになります。

それが挿絵にも影響しているのです。

まず1911年の初版本の挿絵がこちらです。F.D.ベッドフォードによるモノクロのものです。インディアン(北米先住民)の描き方に偏見が感じられますが、逆にそこから、この物語を含め、当時はそういう偏見に満ちた時代だったとことがわかるとも言えます。


こちらは「The Story of Peter Pan」(1915)という本で、オリジナルの物語をリトールド(子ども向けに短くやさしく書き直す)されています。挿絵はアリス B.ウッドワード。ピーター・パンは赤い服を着て茶色いタイツを履いていますね。

  
こちらは同じリトールド版(1921)に、マーベル・ルーシ-・アトウェルが挿絵をつけたもの。ピーター・パンは全身真っ白な服で、タッチが全体によりメルヘンチックになっています。また初版から10年経ち、インディアンの描写も大きく変わっていますね。


  
その後の挿絵は初版の挿絵に比べて確かに美しいのですが、オリジナルの物語の不気味な雰囲気がなくなっていることがわかります。
   
何よりピーター・パンの服装が、まるで舞台から抜け出したかのような奇抜なものになっているのです。足にはバレーシューズか小学校の上履きのようなものを履いていますし、頭には羽飾りのようなものをつけていますね。そしてピーターがいわゆる〝カメラ目線〟です。
   
でも原文では
   
「男の子はとてもかわいらしく、筋だけの葉っぱと樹液で作った服を着ていました。」
  
と書いてあるだけなのです。
  
原文に忠実なのは、やはり初版本の挿絵であることは間違いないでしょう。そこで望林堂完訳文庫の「ピーター・パンとウェンディ」の挿絵も、初版本のものを使う予定です。13点すべてを入れたいと思います。
  
8月中の販売開始を予定しておりますので、今しばらくお待ちください。

2016年7月16日土曜日

「宇宙戦争」に〝おすすめコメント〟!

望林堂最新作「宇宙戦争」に、BOOK☆WALKERスタッフの方からの〝おすすめコメント〟がつきました。


何をしたわけでもないのですが、数ある新刊書の中で目に留めていただけたようです。とても素敵なコメントをいただき、大変喜んでおります。

この場をお借りして心から御礼申し上げます。

引き続き頑張って、良い翻訳書を出してゆきたいと思います!

もちろん書籍内容はKindle、Koboも完全に同内容ですので、ぜひお試しくださいませ。


2016年7月1日金曜日

第18弾は「ピーター・パンとウェンディ」

望林堂完訳文庫にはすでに「ケンジントン公園のピーター・パン」という作品が入っていますが、それはいわば本作の前日譚と言えるものです。

ただしタイトルにあるように舞台はイギリスに実在するケンジントン公園。不思議の国「ネバーランド」ではありません。ですから二つの作品にそれほど直接的に深いつながりがあるわけではありませんが、人の子であったピーター・パンがなぜ不思議の国のピーター・パンになったのか、そのいきさつが書かれていて、本作ほど派手な展開はありませんが、実に味わい深い、ちょっと不気味なお話になっています。

さてピーター・パンの物語として有名なのは、「ケンジントン公園のピーター・パン」の後に出た、この「ピーター・パンとウェンディ」(原題:Peter and Wendy)の方です。こちらも「ケンジントン公園のピーター・パン」とは違った雰囲気ながら、ユーモラスで幻想的で、どこかしら不気味な、素晴らしい作品となっています。

地味な「ケンジントン公園のピーター・パン」だけでなく、この「ピーター・パンとウェンディ」も、十分に大人向けと言って良い作品です。ご期待ください!

 

2016年6月21日火曜日

「宇宙戦争」一斉に販売開始!

今回の「宇宙戦争」の審査はとてもスムーズでした。
各ストアとも、申請から24時間以内に一斉に販売開始です。
無料サンプルで試し読みも可能ですので、ぜひお手にとってご覧ください。
   
→ Amazon Kindle


2016年6月20日月曜日

「宇宙戦争」Kindleで出版申請中!

「宇宙戦争」の翻訳が完了しました。只今Kindleに出版申請中です。

事前にKindle paperwhite、AndroidOS、iOSで表示&動作確認をし、Epub-Checkerでデータの検証もしてありますので、恐らく二、三日中には問題なく出版の運びとなると思います。


これまでの「望林堂完訳文庫」にはなかった、どちらかというと少年少女の〝少年〟サイド向けの作品が加わったことを、とても嬉しく思っています。基本的に児童文学ではないので(ただし児童文学全集には入っていることは多いです)、内容的には少し難しい部分もあるかと思いますが。

もちろん、この日本の怪獣映画にも通じるような巨大な敵との戦闘、極限状態における人間模様、そして深い人類への洞察など、古さを感じさせない本書の魅力を、ぜひ再発見&ご堪能いただけると嬉しいです。

Kobo、BOOK☆WALKERへの出版申請も順次行ってゆきますので、それぞれの店頭に並ぶまで、今しばらくお待ち下さい。


2016年5月29日日曜日

「宇宙戦争」完成までの道のり

H.G. ウェルズが「宇宙戦争」を発表したのは、19世紀末の1889年ですが、これは初めて単行本化された年のことです。執筆自体は1885年に開始され、その後雑誌連載を経て、単行本化されたのです。

執筆の直接的な引き金になったのは、散歩している時に一緒にいた兄のフランクが何気なく口にした宇宙から生物が飛来する話だったそうです。ただ、本文中にも出てきますが、前年の1894年に、科学紙『ネイチャー』に「火星に怪光」という記事が載り、そのことがすでにウエルズの想像力を大いに掻き立てていたようです。

  
しかし実際に始めてみると執筆は思うように進まず、二度の中断をはさんで1897年まで続きます。その間に、あとから書き始めた「透明人間」の方が、先に世に出てしまったほどでした。

1897年、「宇宙戦争」は初めて世に出ます。4月からイギリスとアメリカで雑誌連載が開始されたのです。そしてその年の12月に見事完結し、翌1897年に単行本化されます。執筆開始から2年以上が経っていました。

この単行本化に際し、雑誌連載内容に大幅な加筆が行われて全22章から大幅にボリュームアップし、第一部17章、第二部9章の、全26章になりました。この時にはまだ最終章「エピローグ」がありませんでした。

その後最終章が加わり全27章となり、1924年に著作集(通称アトランティック版)が刊行されますが、この際に細かな改定がなされ、これが決定版として今に至っています。

つまり「宇宙戦争」は、執筆開始から納得の行く完成を見るまで、何と39年もかかっているのです。作品が放つ異様なパワーは、そんなウェルズの執念のあらわれかもしれませんね。


さて次に刊行予定の「宇宙戦争」の翻訳第1稿が完成です。
100点を越える挿絵も、図版データ化が終わりました。

6月中の刊行を目指してがんばりますので、今しばらくお待ちください。


2016年5月6日金曜日

「宇宙戦争」の円筒は砲弾

「宇宙戦争」は、いきなり空から円筒(cylinder)が降ってくるところから、事件が大きく動き始めます。面白いのはこの円筒が、火星から大砲によって打ち上げられた砲弾のように描かれている点でしょう。

1898年当時、一番物を遠くまで飛ばすことができたのは大砲でした。産業革命を経て、大砲の射程距離や命中精度が大きく伸びた時期で、直後の第一次大戦では攻撃の主流となります。

この「3インチオードナンス砲が1km以上先の納屋の窓を狙えた」という当時最新鋭の大砲の性能を、火星人はさらにさらに発展させて、火星から地球の目的地(イギリスのロンドン郊外)をピンポイントで狙って、巨大な大砲で円筒を打ち込んだということなのです。現在使われているロケット(自前で推進力を持っている)ではありません。 



実際、ジュール・ベルヌの「月世界旅行」(第一部1865年、第二部1870年)では、人間の入った砲弾を月へ撃ち込みます。これを元にフランスのジョルジュ・メリエスが脚本・監督したモノクロ・サイレント映画「月世界旅行」(1902)でも、砲弾が描かれています(下図)。

当時の、惑星間飛行のイメージがうかがい知れて面白いですね。


もっとも、すべては19世紀末の一市民(新聞にも寄稿している哲学関連の著述家)である主人公「私」個人による、当時の一般的なイメージに基づいた解釈や憶測に過ぎないと考えれば、実は円筒には何かの推進力が備わっていたのかもしれませんし、大砲とはまったく違ったシステムで円筒が地球へと届けられたのかもしれません。

同じことが、火星人たちの機械にも言えるでしょう。まるで蒸気機関を思わせる描写がありますが、それをH.G.ウェルズのイマジネーションや19世紀末という時代的背景の限界だと見るのではなく、作中の主人公が無意識に、火星人の技術は蒸気機関の延長線上にあるという固定観念で見ていただけ、あるいは既存の知識になぞらえて描写していただけかもしれないのです。

つまり「宇宙戦争」の火星人の描写に多少陳腐さが感じられたとしても、それは作品としての古さではなく、当時の一般人の目を通して語られているからであって、実は火星人は、主人公の印象や考察とはまったく違った技術を駆使していたのかもしれません。

むしろ主人公(あるいは弟)が精一杯分析・考察しながらも、その想像を越えた不気味さをしっかり残しているバランスの妙こそが、H.G.ウェルズの真骨頂でしょう。

ちなみにH.G.ウェルズは、3年後に発表した「月世界最初の人間」(1901)で、〝カヴァライト(cavorite)〟という「反重力物質/重力遮断物質」の力で〝球体〟と呼ばれる宇宙船を動かして月へと向かいます。

ならば、火星人たちも何か特殊な移動手段を持っていたに違いありません。そう考えてみると、いろいろと想像が膨らみますね。

翻訳作業は終盤に差し掛かっております。今しばらくお待ちくださいませ。

  

2016年3月11日金曜日

「宇宙戦争」の頃のイギリス軍

「宇宙戦争(The War of the Worlds)」が発表されたのは19世紀末の1898年です。オリジナルタイトルが意味するように、地球人が作り上げた世界と火星人が作り上げた世界が衝突し、地球人が圧倒され逃げ惑う姿がリアルに描かれているわけですが、では、当時の地球人側の軍備とはどのようなものだったのでしょうか?

ライト兄弟による世界初の本格的有人飛行が行われたのが1903年のこと。軍用機が登場するのは第一次世界大戦(1914〜1918)からですので、1898年時点では飛行機はありませんし、当然ながら空軍はありません。従って飛行機による偵察や攻撃はまだできません。

それはまた、この時代には空からの脅威に怯えるということもなかったと言うことです。次々と空から敵の円筒(シリンダー)が降ってくるという恐怖は、私たちの想像以上に大きかったことでしょう。

物語中にも登場しますが、当時の陸軍の主要火器は大砲です。例えば1894年から王立騎馬砲兵隊への配備が開始されたオードナンス12ポンド砲は、砲身重量305kg、全長108,5cm、最大射程3700ヤード(3383m)でした。移動が大変だったので、騎兵が馬で牽引する騎馬砲兵隊が編成されました。


オードナンス12ポンド砲

さらに本文中でも名前が出てくるマクシム砲(マキシム機関銃)が配備されたのもこの頃です。これは1884年に作られた世界初の全自動式機関銃で、重量27kg、全長107,9cm(銃身長67,3cm)、毎分500発の射撃が可能でした。

マクシム砲

イギリス海軍は、当時世界最大の艦隊戦力を持っていた時期です。1895年に就航したマジェスティック級艦などの装甲艦が配備されていましたが、「宇宙戦争」では主戦場が内陸地なので、唯一交戦するのは衝角艦“サンダーチャイルド”です。これは衝角(しょうかく:体当たり攻撃用の固定武装)を艦首に装備した小型高速の艦艇です。

このように当時のイギリス軍は軍事力的には世界のトップだったのです。だからこそそれは“世界対世界”の戦いだと言えたわけです。そのイギリス軍が負けることは人類が負けること、という説得力があったわけですね。


2016年2月22日月曜日

次回配本は「宇宙戦争」

《望林堂完訳文庫》第17弾は、H.G.ウェルズの傑作SF「宇宙戦争」です。

火星人とのファーストコンタクトの緊迫感や、不気味な生態、その圧倒的かつ無慈悲な破壊、そして逃げ惑い本性をさらけ出す人間たちの様子が、簡潔で冷めた描写によって描かれます。1898年の小説ですが、いまだに色あせない傑作です。
   
挿絵は初出時のWarwick Goble氏のものではなく、1906年ベルギー版(フランス語)のHenrique Alvim Corréa氏のファンタスティックで不気味なものを多数使用する予定です。
   

2016年2月16日火曜日

KoboとBOOK☆WALKERでも販売開始です!

《望林堂完訳文庫》最新刊「ジキル博士とハイド氏」が、KoboBOOK☆WALKERでも販売開始となりました。

  

表示価格がKobo 200円、BOOK☆WALKER 185円となっていますが、BOOK☆WALKERは税抜き価格ですので、税込みですとKindleストアを含めてすべて同額の200円となります。
  

2016年2月13日土曜日

「ジキル博士とハイド氏」Kindleストアで販売開始!

審査を通って本日めでたく、《望林堂完訳文庫》第16弾「ジキル博士とハイド氏」が、Kindleストアにて販売開始となりました。


実際に販売データを購入&ダウンロードし、iPhoneやAndroid用kindleアプリでもきちんと縦書き&ルビ付き表示がされることを確認しましたので、ぜひお楽しみください。

当然児童文学として書かれた作品ではりませんが、“少年少女世界の文学”に入れられることの多い作品です。比較的噛み砕いた表現による訳となっていますので、サンプルでご確認いただいて、ぜひ多くの方々にお読みいただけると嬉しいです。

Charles Raymond Macauley氏による、ちょっと現実離れしたようなモノクロ挿し絵を、19点使用しております。こちらもお楽しみください。

なお、KoboとBOOK☆WALKERも現在出版申請中です。近々販売開始となる予定ですので、もうしばらくお待ちください。


2016年2月10日水曜日

「ジキル博士とハイド氏」出版間近!

本日Kindleに出版申請いたしました。
審査を経ての出版となりますので、
今しばらくお待ちください。



 


2016年1月24日日曜日

「ジキル博士とハイド氏」の二つの文体

「ジキル博士とハイド氏」(1886年)は、それほど長い小説ではありませんが、その構成が少し変わっています。

前半部分は弁護士アターソンを中心とした、三人称形式による物語です。怪しげな霧の都ロンドンを舞台に、謎の人物ハイド氏、アターソンの散歩仲間のエンフィールド、友人のラニョン医師やジキル博士などが登場します。

そしてまわりで奇妙な事件が続き、アターソンは次第に不気味な事件に引き込まれてゆくのです。

そして中盤過ぎからいよいよ謎解きが始まりますが、それはラニョン医師の手紙とジキル博士の手記という、二人称形式の独白文となるのです。どちらもアターソンに宛てた個人的なものです。

そこで今回、邦訳文も前半と後半で変えることにしました。事件を物語る前半部分の地の文は「です・ます調」で進みます。でも後半の手紙部分は「だ・である調」になります。

手紙や手記は古くからの友人に宛てたものなので、「です・ます調」のあらたまった感じが合わないと思ったからです。さらにそこで明かされる異様な真実の描写や説明も、論文的とも言える「だ・である調」の冷静な文体が合っていると考えました。
こうして文体が変わることで、一気にその暗く怪しい真相に引き込まれていただけると嬉しいです。
  
ちなみにこうした文体の混交は、すでに「吸血鬼カーミラ」で試みています。基本的にはある女性の告白/体験記なので「です・ます調」ですが、その中で語られる将軍(男性)の告白は「だ・である調」です。
  
翻訳は現在、まさにその暗く怪しい真相が丁寧に描写されるクライマックス部分に差し掛かっています。抽象的な表現が多くなり一文&一段落の分量が増えて訳すのに時間がかかるようになり翻訳ペースが落ちていますが、少しでもわかりやすい訳になるようにと格闘中です。


完成まで今しばらくかかりそうですが、楽しみにお待ちくださいませ。