2017年8月30日水曜日

電子書籍をお楽しみいただくために、OS&アプリは最新版で!

《望林堂完訳文庫》及び本書店で販売しているすべての電子書籍は、現在の標準フォーマットであるepub3にのっとったものになっています。

これは2011年にリリースされたバージョンで、その特徴は日本語の組版を大きくサポートした点にあります。一番大きな点は、縦組みに対応した点です。
  
《望林堂完訳文庫》のほとんどの書籍が縦書きの表示を前提としていますので、電子書籍はすべてepub3で作成します。そして、そのデータに問題がないかをEPUB-Checkerというソフトで確認し、問題無しという確認が取れて初めて販売申請を行います。

ただし、Kobo及びBOOK☆WALKERでは、このepub3のデータをそのまま申請・販売することになりますが、Kindleの場合は少し特殊で、mobiというKindle独自のファイルに変換して申請することになります。

さらにKindleの場合、販売開始となった電子書籍データは、Android OS上のKindleアプリで見る場合にはmobiファイルがそのままダウンロードされますが、iOS上(iPadやiPhoneやiTouch)のKindleアプリで見る場合には、azkというファイルに変換されたものがダウンロードされます。この作業はKindle側で自動的に行われます(つまり販売者が用意するのはmobiファイルだけで、azkファイルはKindle側にお任せとなります)。

こうしたことにより、特にiOS上では、例えば「古いiPad」できちんと表示されない/ダウンロードされないといった不具合が生じた場合、その「古いiPad」に対応できない問題がどこにあるのかを突き止めることが、非常に難しくなるのです。

さらに、OSもKindleアプリもどんどん更新されます。特にKindleアプリの場合、パソコンのOSのように、以前のバージョンにさかのぼったり、OSとの組み合わせをケース別にチェックすることは、事実上不可能です。
  
そこでぜひお願いしたいのは、(ハードウェア上の制約などあるかと思いますが)お読みになるデバイス上で、可能な限り、最新版のOSと最新版のKindleアプリをご用意していただきたいということです。そうしていただければ、epub3に対応し、変換されたmobiファイルやazkファイルがきちんと読める環境ができあがるはずだからです。
  
もちろん最新版OSであれば、申請前に、iOSには独自に変換したazkファイルを、Android OSにはepub3ファイルを、実機に直接転送して、それぞれの最新版Kindleアプリ上で動作することを確認しております。
  
ご協力のほど、よろしくお願い致します。